この文書はMacPython-OS9-2.3のReadMeをわたし吉村が訳したものです(原文はテキストファイル)。ラフな訳なので、おかしいところがあります。お気づきの点がございましたら、わたしまでお知らせいただければ幸いです。
Last modified at 2003/10/20このMacPythonはCarbonLibがインストールされたMac OS 8.6、Mac OS 9、Mac OS Xで動作可能です。MacPython 2.2の直接の後継となるものです。
Mac OS Xユーザのために:Pythonの普通のUnix用配付物の方がたぶんずっと楽に使えるでしょう。Unix版のPythonではコマンドラインから実行できますし、Frameworkのビルトを実行すると、このMacPython-OS9の機能全てを含むことができます。Unix版のベータ配付物ではプレビルトバージョンが利用できます。(訳注:Mac OS X用にMacPython-OS9の機能を含んだMacPython-OSX-2.3がhttp://www.cwi.nl/~jack/macpython.htmlから既に配付されています)
MacPythonの以前のバージョンから移行して使うなら:Misc:NEWS(訳注:Miscフォルダ内のNEWSファイル)を読んでください。このPythonリリースで新たに加えられたことが記載されています。このリリースではMac独自のリリースノートはNEWSファイルの"Mac"セクションに移動しました。
Python 2.2からの変更として特筆すべきなのは以下の2点です:
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もしこれがあなたとPythonの初めての出会いなら、共通の(全てのプラットフォームに共通の)文書が絶対必要です。文書は(いろいろなフォーマットで)www.pythonlabs.com、www.python.org、ftp.python.orgから入手可能です。これらのサイトあるいはhttp://www.cwi.nl/~jack/macpython.htmlから最新のMacPythonに関する文書を入手することもできます。(訳注:チュートリアル、ライブラリリファレンス、Macintosh用のライブラリリファレンスの訳がPythonドキュメント翻訳プロジェクトのリリースファイルのページからダウンロードできます。)
Mac固有のトピックに関する文書は、この配付物のMac:Demoフォルダにあります。この文書は内容豊富ではありませんが、今のところ役に立つはずです。HTMLフォーマットで書かれています。index.htmlからスタートしてください。(訳注:最新版ではありませんが、osawaさんによる邦訳がMacintosh Python短期集中コースからダウンロードできます。)
Carbonのサポートがないシステム(CarbonLibのない8.1から8.6)で起動可能なMacPythonが欲しいなら、MacPython 2.2.2(訳注:2.2.3がすでにあります)を入手してください。
68kMacで動作するMacPythonは、MacPython 1.5.2です。
この配付物のオプションとして、以下のものがあります。
Developer kitを除いたものは全て、Easy Installでインストールされます。
インストーラが終了したら、自動的にConfigurePythonアプレットが起動してPythonの設定を終了します。
インストール後にインストールされたものを移動するのは、一般的によい考えではありません。どうしてもそうしなければならないなら、preferenceファイル(訳注:初期設定フォルダ:Pythonフォルダ内の「Python 2.3 Preferences」のことか?)を削除して、ConfigurePythonを実行し、.pycファイルを全て削除します。(zappyc.pyというスクリプトがあって、これは後者を実行します)
もし充分なメモリがないなら、test.autotestがより少ない問題をレポートするように、メモリを多く設定します。普通のPythonのプログラムはずっと少ないメモリで実行可能です。ファインダの「情報を見る」でアプリケーションのサイズを減らしてみて、その結果、Pythonが利用可能か調べてみてください。
おそらく自動のテストプログラムを実行するのかよい考えです。Pythonを起動して(訳注:PythonInterpreterを起動して)、"import test.regrtest ; test.regrtest.main()"を実行します。
MacOS 8.6ではFSRefがサポートされていないので、多くのテストが失敗します。
test_socket と test_logging が失敗します。この問題は調査中です。
test_tarfile が失敗します。この問題は調査中です。
以下の3つのテストはMacOS9でMemoryErrorsのため失敗します。
test_longexp, test_sha and test_zlib (MacOSX では成功します)
PythonInterpreterのメモリサイズを増やしたら、これらは成功します(しかし、longexpのテストには信じられない量のメモリまで増やさなければなりません。400MBといううわさがあります)。 しかし、テストプログラムでは詳しいメッセージを表示する機能はサポートされていません。 表示されるメッセージについて気にする必要はありません。テストのエラーが表示されるモジュールは他のプラットフォームのPythonでサポートされているものです。 また、自動テストの前にcompileallが実行されていなかったら、最初にテストを実行する時に out of memory が表示されるかもしれません。 インターネットへ接続していないなら、test_socketも失敗するかもしれません。 また、この配付物での他の小さな問題点についてはRelnotesを参照してください。
Pythonを使うのにもっとも簡単なのはIDE(訳注:PythonIDE)から実行することです。IDEには組み込みのエディタ、デバッガ、その他便利なものが含まれています。
あなたの作ったプログラムがTkinterを使用しているなら、PythonInterpreterで実行しなければなりません。TkinterとIDEは互換性がなく、プログラムがおかしな挙動で失敗します。
OSXマルチユーザでの相互作用は簡単にしかテストされていません。もしルート権限でインストールしたら、全てうまくインストールされます。
もしユーザ権限でインストールしたら、ローカルのユーザフォルダにインストールされます。しかし、ユーザのトップレベルのPythonフォルダにアプレットがあったら、グローバルなPythonCoreがないのでアプレットだけが実行できます。 もしルート権限でインストールして、他の(ルート権限以外の)ユーザでPythonを実行しようとしたら、初期設定がないという問題に出会うかもしれません。この症状は標準モジュールをインポートするのに失敗したものです。 ユーザごとの初期設定ファイル(~/Library/Preferencesにあります)を削除してからPythonInterpreterを実行したら、うまくいきます。
多くて3つのものがMacOS 8あるいは9のシステムフォルダにインストールされます。1つは機能拡張フォルダ内にインタープリタの共有ライブラリであるPythonCore、そして初期設定フォルダのPythonフォルダに"Python 2.3a2 Preferences" ファイル。そしてインストールしたフォルダ内に他の全てのPythonに関するものがインストールされています。
OSXではライブラリが/Library/CFMSupportにインストールされます。もしそこにライブラリを作る権限を持っていなかったら(Admin権限を持つ必要があります)、ConfigurePythonアプレットが文句を言います。これにはひとつ重要なことがあります。MacPythonフォルダにアプレット(例えばIDEあるいはEditPythonPrefs)がない限り、アプレットは実行できません。もし、他の場所のアプレットを実行しようとしたら、 "Cannot locate PythonCore" のエラーメッセージが表示されます。
Mac:Demo:index.htmlから始めましょう。少なくとも初めのいくつかのセクションは読んでください。
また、Mac:Demoフォルダの文書(そして例)には最初のとっかかりがあります。PythonフォルダのトップレベルのDemoフォルダにはマシン非依存のデモがあります。
":Mac:scripts" フォルダにはサンプルのスクリプトがいくつかあります。便利だったり、いろんなことがどう働くか、見て面白いものがあります。MkDistr、mkapplet、fullbuild のスクリプト(そして上記のもの)はPythonからAppleEventやいろいろなToolBoxの使い方を理解する助けとなります。
その他、Mac固有のものが :Mac:Toolsにあって、その中のIDEリソースとCGIフレームワークがあることをここで述べておく価値があります。
多くの異なるイメージフォーマットのI/Oを操作を扱う 'img' グループのモジュールが含まれていますが、文書はありません。文書はftp://ftp.cwi.nl/pub/jack/python/img(あるいはその近く)にあります。
最後に、Mac:Contribフォルダには寄贈されたソフトウェアがいくつかあります。Pythonのリリースは互いに独立していて、Prefernceファイル、共有ライブラリ名なども別々です。良い点としては、アップグレードするかどうか確信が持てないなら、古いバージョンをとっておくことができます。悪い点としては、古い初期設定をなくしたら、もう一度設定し直さなければなりません。
期待したような 2.3a2 の動作に満足したら、システムフォルダ内から "python" という名前を含んでいて、"2.3a2" がないファイルを捨てることができます。
ConfigurePython アプレットは互換性のない初期設定ファイルを検索して、削除するよう申し出ます。つまり、同じバージョンのMacPythonを2回目にインストールした後で(あるいはPythonフォルダを削除した後で)再び ConfigurePython を実行することで、正しく設定できます。
このインストーラはMindVision SoftwareのInstaller VISEを使って作成しました。Installer VISEに関する情報は以下を参照してください。
MindVision Software
7201 North 7th Street
Lincoln, NE 68521-8913
Voice: 402-477-3269
Fax: 402-477-1395
Internet: mindvision@mindvision.com
http://www.mindvision.com
Just van Rossum <just@letterror.com> がインストーラの最初のバージョンを(Installer Vise Liteを使って)作り、Jack がそれをもとに作りました。
Python 2.3では、MacPythonの謝辞のリストは全体の謝辞にマージされました。:Misc:ACKSを参照してください。
MacPythonはTextEditの代替であるwaste(Marco Piovanelli (c) 1998)を含んでいます。
特筆にしなければならないのは、素晴らしいunix互換のGUSI I/Oライブラリを書いた Matthias Neeracher。それがなかったらMacPythonはsocketsやselectを持てなかったでしょう。そしてこのライブラリをCarbonに移植したAlexandre Parenteau。
バグリポート、サジェスチョン、寄付、ファンレターを<jack@cwi.nl>までお送り下さい。 しかし、MacPythonについて話し合うのにいいのは、<pythonmac-sig@python.org>メーリングリストに参加することです。このメーリングリストはこの目的のために作られました。
Jack Jansen
CWI
Kruislaan 413
1098 SJ Amsterdam
the Netherlands
<jack@cwi.nl>, http://www.cwi.nl/~jack