MyApp.pyでMacアプリを作る(簡易版)


この文書はDr. Corran WebsterさんによるW Widgetsを真似て、MacPythonで<W Widgetsに説明されたMyApp.pyを使ってMacアプリを作る方法をわたし吉村が説明したもの>の簡易版です。
誤っているところや、おかしいところがあるかもしれません。お気づきの点がございましたら、わたしまでお知らせいただければ幸いです。

下準備
ファイルを用意する
EditPythonPrefsを設定する
MyApp.pyを編集する
実行する/アプレットにする

ここでは、calculator.pyのようなWウィジェットを使ったスクリプトを、Pythonインタープリタで実行したり、アプレットにする方法を説明します。

Dr. Corran WebsterさんによるW Widgetsに説明されているテンプレートアプリケーション(MyApp.py)を使って、簡単なアプリケーションを作ってみる、というページを以前書きました。

しかし、Python2.0以降のPythonIDEのメニューには出てこない「Search Python Document...」を例として使っていることなどから、わかりにくかったかもしれません。

それで、計算機(calculator.py)を例にして、Wウィジェットを使ったスクリプトをPythonインタープリタで実行したり、アプレットにする手順だけを簡単に以下に書きます。

下準備

その前に、あなたの使ってるOSはOS Xじゃないですよね?
以下の内容はMac OS7.5〜9のMacOS Classic上のMacPythonにしか当てはまりません。ごめんなさい。

calculator.pyのようにWウィジェットを使ったスクリプトは、PythonIDE上で開いて『Run all』ボタンを押せば、簡単に実行できます。
しかし、これらのスクリプトをPythonインタープリタで実行したり、アプレット/アプリケーションにするには、テンプレートアプリケーション(MyApp.py)を使ってひとくふうしなければなりません。

あなたのマシンにはMacPythonがインストールされていますね。されていないなら、Python Japan User's Groupなどを見てインストールしてください。Python:Mac:Demoフォルダの文書(日本語訳はweb上にあります)と、Wウィジェットを使うをひと通り読んでいますよね?いえ、読んでなくてもけっこうですけど...
それと、Python:Mac:Demoフォルダの文書に書いてある程度のResEditの知識があればいいかもしれません。

わたしはMacOS8.1とMacPython2.0を使っています。画面の例もMacOS8.1とMacPython2.0で示しています。(MyApp.pyはMacPython2.2.1(Classic)までに対応するように書き直したつもりです。動作しないようでしたらご連絡いただければ幸いです)

ファイルを用意する

まず、calculator.pyを入手します。calculator.py<-これをクリックして、ブラウザで表示します。そしてブラウザのメニューにある「別名で保存」でテキスト形式で保存します。ファイル名は「calculator.py」にしてください。おっと、ブラウザの『戻る』ボタンで戻ってきてね。

同じようにMyApp.pyもMyApp.py<-これをクリックして、ブラウザの「別名で保存」でテキスト形式で保存します。この名前を「MyApp.py」としておいてください。このMyApp.pyDr. Corran WebsterさんによるW Widgetsのものに、わたしが書き加えたものです。

次に、MyApp.rsrcを手に入れます。MyApp.rsrc.sit.bin<-これをクリックすると、ダウンロードされます。解凍してください。

これらを同じフォルダに入れます。InternetExplorerを使って上の操作をして、ファイルを「名称未設定フォルダ」に入れると以下の図のようになります。

フォルダの図

EditPythonPrefsを設定する

次に、PythonフォルダにあるEditPythonPrefsをダブルクリックして起動し、パスに
「$(PYTHON):Mac:Tools:IDE」を加えます(下図)。
書き込む行はどこでもいいです。
この設定は、Wウィジェットを使ったスクリプトをPythonインタープリタで実行するのに必要です。

EditPythonPrefsの図

OKボタンを押して終了します。

MyApp.pyを編集する

次に、MyApp.pyを編集します。
MyApp.pyをテキストエディタなどで開き、68行目の

#import xx.py


import calculator

に変更して、保存します。

下の図はSimpleTextで編集した様子です。

編集するの図

実行する/アプレットにする

いよいよ実行します。MyApp.pyをPythonInterpreterにドロップします。(『PythonIDEで開く』のではありません)
あるいは、MyApp.pyのクリエータをPythにすると、MyApp.pyのダブルクリックで実行できます。
アプレット形式にするには、MyApp.pyをBuildAppletにドロップします(calculator.pyをBuildAppletにドロップするのではありません)。
アプリケーション形式にするには、MyApp.pyをBuildApplicationにドロップします。

以上でおしまいです。
ファイルメニューにOpenなど余計なものがありますが、適宜削除してみてください。

わたしは、XXXX.pyという名前でWウィジェットを使ったスクリプトを書いて、MyApp.pyの68行目の

#import xx.py


import XXXX

にして、XXXXを簡単に呼び出したり、XXXX.pyにdef main()があるようなものだと
XXXX.main()

みたいにしています。
他に、わたしのページにWウィジェットを使ったスクリプトがありますので、ご参考にどうぞ。


MacPython2.2に対応してた。少し追記。
(2003/07/09)


MacPython2.1.1,2.2.1,2.0,1.5.2c1に対応するようMyApp.pyを書き換えました。
(2002/06/02)